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「髪がうざったい」
武蔵坂学園に転入する少し前、環様がそうおっしゃった。
確かに、しばらく髪を放置してた。都会の学校に行くなら、もっとなんとかするべきだろう。いや それ以前に、環様に言われたなら絶対だ。
よし、とオレは気合を入れ直して――
「どうしてそんな選択になったの……」
「え、軽くなりましたよね?」
「君の頭の中がね」
長い黒髪が重すぎるのかと思い、オレは――髪をピンクに脱色してみた。
環様には気に入らなかったようだ。でも、黒く染め直した髪は苦手だ。鏡見るたびに、日本人形に見えてビビりそうだ。
「仕方ないから切ってあげる」
ああ、さすが環様……って、散髪の経験なんてありましたっけ?
なんて、環様だからなんでも出来ますよね!
あれ? なんか思い切りよすぎじゃないですか? かなり切ってませんか? ザックザックいってませんか?
結果、見事なオカッパが出来上がったわけだ。
あんなに適当に切ったのに綺麗に揃ってる辺りがさすが環様というべきか。
いやいや、余計に染め直しができなくなったじゃないですか!!
染めた黒髪おかっぱとか、お菊人形そのものじゃないですか!!
『染めなきゃよかったのに』とかそんな楽しそうな顔で言われても……いえ、環様が楽しいならそれでいいです。
そんな、オレの髪の逸話。
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